がん検診というと痛いというイメージがあって、検診を受けることに抵抗がある人も多いかもしれませんが、最近では痛くないがん検診もできるようになったので、これからはもっと手軽にがん検診を受けることができるようになるかもしれません。そこで、最近のがん検診の方法としては、血液検査のみでがんかどうかを判断することができるようになってきています。どうして血液を調べるだけで、がんかどうかわかるのかというと、血液や唾液、尿などの体液に含まれるRNAという物質を調べることによって、がんかどうかを調べることができます。特に、乳がんの場合は現段階においても、血液検査でRNAを調べることで、90パーセント程度の確率で早期乳がんを発見することができるといわれています。
また、血液検査は痛みがないだけではなく、従来のレントゲンや超音波検査に比べれば、患者にかかる負担を最小限に抑えることができ、がんだけではなく人間にとって重大な疾患をいち早く発見することができるということがメリットとして挙げることができます。費用については、通常がん検診の場合は保険が適用されませんから、ある程度の費用がかかってきましたが、血液検査のみの検診になれば、さらに費用を抑えることができるようになるとも考えられます。将来的には、血液検査のみで胃がん肺がんといった代表的ながんからアルツハイマー型認知症のなどの診断を一度に行うことができるようになるといわれています。